メリットだらけの高速「4車線化」 通行止めリスクを大幅減! 正面衝突を防ぐ“止まらない道”が物流の生命線になる
高速道路の暫定2車線区間は、事故や通行止めが4車線に比べて格段に多く、物流や地域経済にも影響を与えている。上信越道や東海北陸道のデータでは、4車線化で事故件数が最大46%、通行止めは最大72%減少。投資による安全性と信頼性の向上が、経済効率を左右する重要課題となっている。
通行止め削減の最優先

高速道路の4車線化は理想的には全線で実現すべきだ。しかし、予算の制約や既存路線の老朽化に伴う工事費用の増加が予測されるため、優先順位をつけて増設工事を進めるのが現実的である。
優先順位は主に、交通量の多さ、事故件数の多さ、通行止め発生回数の多さなどで決められる。交通量の多い区間を優先すれば、全体の交通量増加や経済効果が期待できる。しかし、通行止めが多い地域や区間を優先することも重要である。事故件数も指標にはなるが、今後の高速道路事業では、いかに道路を止めないかが最も重要な要素となる。
国土交通省は2019年9月、暫定2車線区間のうち課題の多い約880kmを「優先整備区間」として選定した。課題として挙げられたのは、時間信頼性の確保、事故防止、ネットワークの代替性確保である。2025年12月までに4回事業化計画が発表され、順次4車線化工事が進められている。優先整備区間を見ると、交通をなるべく停滞させず、経済活動を潤滑することを重視していることがわかる。