四国新幹線、実現はいつ? 誘致活動の舞台裏に迫る! 費用は年間920万円「新幹線を誘致する仕事」を解説する
四国新幹線誘致活動は、地域経済の活性化に不可欠な取り組みであり、その推進に携わる業務担当者は、東京大会での決起集会を皮切りに、日々精力的に活動を進めている。新幹線整備の促進を目指し、国、自治体、企業が一体となって取り組むこの課題は、今後の地域交通インフラに大きな影響を与えると考えられる。
新幹線を誘致する仕事に就く方法

今回、「新幹線を誘致する仕事・職業」とは何かについて、四国新幹線整備促進期成会の竹安さんに取材した。
まず聞いたのは、「そもそも新幹線を誘致する仕事にはどうやって就くのか」という点だ。竹安さんによると、
「まず、四国経済連合会から四国内の地元企業に対し、出向の依頼が届きます。四国経済連合会(通称・四経連)は、産業経済などの重要課題を調査・研究し、四国経済界の意見を取りまとめることで、四国地域の発展を通じて日本の経済や社会の繁栄に寄与することを目的とした組織です。そのため、四国内のさまざまな企業から人材が集まっています。私は香川県の出身ですが、大学時代は四国を離れ、東京の大学で文学を学びました。外から四国を見た際に、その魅力を改めて実感し、地元へ戻ってインフラ系企業に就職しました。その後、四国経済連合会から声をかけていただき、現在は出向しています。四国経済連合会での担当業務は、出向元企業の業種や業務内容に関連したものが多く、出向前にある程度の業務内容が提示されます。私の場合は、四国の公共交通や観光振興業務が中心で、期成会の事務局業務も担当の一つです。他のメンバーには、銀行や通信業などから出向している方もいます。現在の仕事は、四国の課題解決に直結する業務であり、大変やりがいを感じています」
とのことであった。新幹線の誘致活動だけではなく観光振興との兼務のようである。