京都市営バス“倒産”寸前 「運転手が横柄」ではない、本当の赤字理由

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京都市営バスが危機的な経営状況に陥っている。コロナ禍以前から続く、その問題点を解説する。

「観光公害」消えた街

京都市営バス(画像:写真AC)
京都市営バス(画像:写真AC)

 市民から観光客まで多くの利用者があるのが、京都市営バスだ。地下鉄の少ない京都市において、最も利用される頻度の高い交通機関である。その交通機関が、今や危機的状況に陥っている。2024年度にも経営健全化団体に転落する可能性が示唆されているのだ。経営健全化団体とは、企業でいえば倒産寸前の状況のこと。

 かつては世界からの観光客が集中し、「観光公害」という言葉も登場するほど繁栄してきた京都市だが、今や見る影もない。京都市そのものが財政健全化団体に転落するギリギリで踏みとどまっているほどだ。新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた財政難は、さまざまな事業に影響を及ぼしている。

 例えば、京都市が毎年開催している「京都国際マンガ・アニメフェア」は、資金難となり、2022年はついにクラウドファンディングで予算を調達することに。これは第1次目標を300万円、最終目標を600万円としていたが、結局239万4000円しか集まらず、第1次目標も達成できなかった。これひとつをみるに、もはや京都市は衰退へと向かっていることが明らかだ。その中で、市民の足でもある市営バスも苦境に立たされているわけだ。