千葉が誇る「世界一のモノレール」――通過点だった都市が滞在拠点へ? 宿泊と交通が交わる新しい都市利用の形とは

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千葉都市モノレールは年間輸送2016万人、営業収益37億3300万円で過去最高を更新した一方、更新費用や公的支援への依存は続く。世界最長の懸垂型として景観価値を持ちつつ、収益化と運営負担の両立が課題となる。

宿泊体験を変える世界一の景観

千葉都市モノレールの新型車両(画像:千葉都市モノレール)
千葉都市モノレールの新型車両(画像:千葉都市モノレール)

 千葉市を拠点に不動産事業などを展開する拓匠開発グループは2026年5月7日、JR千葉駅から徒歩10分の場所で、道路を挟んで広がる千葉公園に隣接し、千葉都市モノレールにも接する立地に、全26室のブティックホテル「THE TSUBAKIMORI Hotel & Residence」を開業した。ブティックホテルとは、デザインや空間の方向性に重点を置き、客室数を抑えながら、その地域に合った滞在体験を提供する小規模な宿泊施設を指す。

 千葉市はこれまで、成田空港の利用客が成田エクスプレスを利用して通過するケースが多い地域だったが、特徴ある宿泊拠点を整えることで、滞在を促す役割を強める考えである。空港についても成田国際空港が近接している。

 同ホテルの特徴は、受付を建物の4階に置いている点にある。これは、走行する千葉都市モノレールの車両を正面から見せるためであり、4階の窓越しにモノレールが近づく様子は、ホテルの主要な訴求素材にもなっている。

 公式サイトによると、千葉都市モノレールは2001(平成13)年6月27日に、懸垂式モノレールとして営業距離が世界最長である15.2kmとしてギネス認定を受けている。モノレールには大きくわけて

・懸垂式
・跨座(こざ)式

の2種類がある。同路線は1995年8月の延伸(千葉~千葉みなと間)により営業距離が13.5kmとなり、ドイツ・ヴッパタール市のモノレール(13.3km)を上回り、懸垂式として世界最長となった経緯がある。これが

「世界一のモノレール」

とされる理由である。宿泊業界では、海を望む客室や鉄道を望む客室が集客の要素になることが多いが、このホテルでは「世界一のモノレール」を正面に見せる景観を前面に出している。

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