四国新幹線、実現はいつ? 誘致活動の舞台裏に迫る! 費用は年間920万円「新幹線を誘致する仕事」を解説する
四国新幹線誘致活動は、地域経済の活性化に不可欠な取り組みであり、その推進に携わる業務担当者は、東京大会での決起集会を皮切りに、日々精力的に活動を進めている。新幹線整備の促進を目指し、国、自治体、企業が一体となって取り組むこの課題は、今後の地域交通インフラに大きな影響を与えると考えられる。
新幹線誘致の最前線

鉄道にはさまざまな職業がある。メディアで取り上げられやすいのは、駅員、車掌、運転士、保線や車両検査といったメンテナンス系の職員だ。最近では、ダイヤ作成を担当するスジ屋が登場することもある。
そんななか、今回はあまり表に出てこない職業を紹介したい。それは「新幹線を誘致する仕事」だ。田舎の鉄道に乗ると、車窓や駅構内に
「新幹線を我が街に」
「○○新幹線早期実現を」
といった看板を見かけたり、街中でチラシ配りやイベントをしている場面に遭遇したことはないだろうか。こうした地道な活動を通じて、自分たちの地域に新幹線を誘致する機運を高め、世論を形成していく。そして、世論を後ろ盾にしつつ、数値的な期待値も交えて国に働きかける。これが「新幹線を誘致する仕事」の本質だ。
具体的にどのような仕事内容なのか、1日の流れや、この職業に就く人はどんな人なのか。今回は、現在日本で最も新幹線誘致活動が盛んな四国新幹線整備促進期成会の協力を得て、その実態をまとめた。