「近鉄グループとの関係を保ちながら…」 なぜ三重の交通グループは3期連続の“最高益”を更新できたのか?

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三重交通グループHDが3期連続の過去最高益を叩き出した。だが、1102億円の営業収益を稼ぎ出すその実態は、近鉄傘下の地域のバス会社ではない。利益の7割近くを不動産が稼ぎ出す異色の収益構造を持つ。ハンズ閉店や深刻な運転士不足によるコスト増の逆風に立ち向かう、知られざる名門上場企業の地力を解剖する。

5期連続増収、3期連続最高益

四日市市内を走るEV路線バス(画像:三重交通)
四日市市内を走るEV路線バス(画像:三重交通)

 バス会社の三重交通を中核とする三重交通グループホールディングス(HD)は2026年5月13日、2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算を発表し、5月27日に中期経営計画(2023~2026)の進み具合などをまとめた決算説明会資料を公式サイトで公開した。

 同発表によると、同期間の営業収益は前期比6.2%増の1102億6000万円、営業利益は15.9%増の97億5600万円、純利益は3.2%増の62億5000万円である。営業収益は5期連続の増加となり、営業利益と純利益は5期連続で増加し、3期連続で過去最高益となった。

 同期間は、運輸部門やレジャー・サービス部門で万博関連の需要を取り込み、流通部門ではトラックの新車販売が伸びた。不動産部門では2025年8月に三重県内の新たな中心的ビルとなる四日市三交ビルを開業し、その隣の土地でも四日市三交ビルANNEXの開発に着手するなど、安定した収益基盤の拡大を進めた。

 一方、2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の業績見通しでは、分譲事業におけるマンション販売の増加などにより営業収益は1120億円(6期連続増収)を見込むが、生活用品販売事業におけるハンズ名古屋店の閉店の影響などから、営業利益は92億円、経常利益は87億円、純利益は60億円と、それぞれ減少を見込んでいる。

 なお、決算説明会資料では、売却型賃貸マンション(一定期間賃料収入を得た後に収益物件として販売するマンション)を7棟賃貸中で、新たに9棟を建設・着工準備中であることを明らかにしている。

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