北陸新幹線「敦賀乗り換え不要」は本当か? 福井県“インチキ広告”の裏側を徹底検証! 米原ルート「不利」試算の落とし穴、隠されたメリットとは?
福井県が発信した大々的な広告では、北陸新幹線小浜・京都ルートの優位性が強調された。しかし、米原ルートに関する分析は一部に疑問を残す。線路容量や運賃などの問題点を検証し、合理的な選択肢として米原ルートの可能性を探る。
米原停車で解決する信号課題

「2」について、北陸新幹線の速達列車を含む全列車を米原に停車させ、停車中に信号システムを切り替えれば問題は解決する。
運行管理システムも、東海道新幹線用と北陸新幹線用を連携させるために、ポケトークのような簡単な方法で繋げることができるとの専門家の意見もある。
「3」について、台車構造を見る限り、JR東海設計のN700系シリーズなら、東海道新幹線と北陸新幹線の両方を走行できる可能性が高い。ならば、新大阪直通の北陸新幹線用車両として、N700系の北陸版(仮にN700H系)を12両編成で製造し、運行に使えばよいだろう。N700H系は東日本の50Hz電力には対応させなくても、新大阪~富山間の運行には支障なく使用できる。
逆に、東京直通列車は引き続きJR東日本設計の車両を使用し、米原止まりの列車でダイヤを調整すれば、東海道新幹線とスムーズに接続できる。