北陸新幹線「敦賀乗り換え不要」は本当か? 福井県“インチキ広告”の裏側を徹底検証! 米原ルート「不利」試算の落とし穴、隠されたメリットとは?

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福井県が発信した大々的な広告では、北陸新幹線小浜・京都ルートの優位性が強調された。しかし、米原ルートに関する分析は一部に疑問を残す。線路容量や運賃などの問題点を検証し、合理的な選択肢として米原ルートの可能性を探る。

5兆円の小浜ルートと1.6兆円の米原ルート

整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループ(第1回)資料の図(画像:総務省)
整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループ(第1回)資料の図(画像:総務省)

 広告の主張の4番目は「実はそこまで早く完成しない」というものだ。工期が延びる理由として働き方改革によるものが挙げられているが、実際のところ、真の原因は予算不足と他の新幹線事業による予算圧迫だといえる。

 北海道新幹線の札幌延伸を例に取ると、2012(平成24)年に着工したが、北陸新幹線敦賀延伸や西九州新幹線の工事によって予算が圧迫された。その結果、平成37年まではほとんど進展せず、平成38年から予算が増え、平成43年に事業費のピークを迎え、最終的に工事終了は平成48年を予定している。

 このように、予算の調整で工期が前倒しされる場合もあったが、同様の状況が北陸新幹線新大阪延伸でも発生するだろう。北海道新幹線の工事遅れで、開業が2038年度末に延期される可能性があるため、北陸新幹線の工期も長引く可能性が高い。

 この背景を考慮すると、北海道新幹線に予算が圧迫され、工事が進みにくい時期があるため、工期が長くなるのだろう。北陸新幹線小浜ルートの開通に30年かかる本当の理由は、

「予算の配分や他の事業とのバランス」

にあると考えられる。もしそうなら、整備新幹線予算で5兆円もかかる小浜ルートより、米原ルートの方が圧倒的に早期開業が見込める。米原ルートは1.6兆円程度で済み、環境アセスメントに時間がかかるとしても早期に開業できるだろう。この点を財務省には理解し、訴えてもらいたい。消費税減税2%分や103万円の壁引き上げ半年分に相当する予算削減に繋がる話だからだ。

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