北陸新幹線「敦賀乗り換え不要」は本当か? 福井県“インチキ広告”の裏側を徹底検証! 米原ルート「不利」試算の落とし穴、隠されたメリットとは?

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福井県が発信した大々的な広告では、北陸新幹線小浜・京都ルートの優位性が強調された。しかし、米原ルートに関する分析は一部に疑問を残す。線路容量や運賃などの問題点を検証し、合理的な選択肢として米原ルートの可能性を探る。

京成成田スカイアクセス線の例

成田スカイアクセス線 第2種鉄道事業免許で運行・運賃通算イメージ(画像:北村幸太郎)
成田スカイアクセス線 第2種鉄道事業免許で運行・運賃通算イメージ(画像:北村幸太郎)

 もうひとつの例として、京成成田スカイアクセス線がある。この線は、京成上野または押上から京成高砂までは京成線、京成高砂から印旛日本医大までは北総線の線路を借り、印旛日本医大から成田空港までは成田空港関連会社などから線路を借りて営業している。

 通常の直通運転では、上野から京成280円、北総鉄道820円、京成720円の3回の初乗り運賃が加算され、合計1820円となり、かなり高額だ。だが、北総線区間では京成が第2種鉄道事業免許を取得し、全線を京成電鉄の路線として営業する形態にした。その結果、北総鉄道の高い運賃テーブルを適用し、通算運賃は1270円に抑えられた。実に550円も安くなった。

 これと同じ方法を使えば、北陸新幹線の新大阪までだけでなく、東海道新幹線を通して山陽新幹線の新神戸や博多にも通算運賃・料金を適用できるはずだ。さらに、JR東海の線路を走っても、新大阪~北陸間の運賃・料金は全てJR西日本の収入になる。

 もちろん、JR東海には線路使用料を支払う必要があるが、これは小浜ルートでも鉄道・運輸機構に支払わなければいけない点では同じだ。

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