大阪梅田駅チカが揺れる! 「若者文化の聖地」から人気ファッション店が次々撤退、街は今後どうなるのか?
阪急電鉄大阪梅田駅に隣接し、関西の若者文化を牽引してきた大阪市北区の茶屋町で、人気ファッション店の撤退が相次いでいる。近隣で大型再開発が続き、人気店の争奪戦に発展したことも一因だが、過渡期を迎えた茶屋町に変化の兆しがうかがえる。
街を埋め尽くす若者の流入

大阪梅田駅で列車を降りた若者たちが、駅の東側に向かって一斉に歩き始める。鉄道高架沿いの歩道へ出て横断歩道を渡る。向かう先は多くの商業施設が並ぶ茶屋町だ。11月中旬の週末、10haに満たない狭い区画に大勢の若者が吸い込まれた。
「大学の飲み会で来て以来、茶屋町が気に入った。きょうはコミックを買うつもり」。堺市南区の男性(20歳)は兵庫県西宮市の大学に自宅から通っている。小学時代からアニメや漫画のファンで、アニメやコミック、ゲームの専門店「アニメイト梅田」が商業施設のNU(ヌー)茶屋町にオープンして以来、休日や下校時に茶屋町を訪れる機会が増えたという。
茶屋町には大阪工業大や関西学院大がキャンパスを置くほか、多くのビルが公開空地を設けてベンチを配置し、一般人が自由に立ち入りできるようにしている。公開空地とは、都市計画や建築基準法に基づき、建物の建設者が一定面積以上の土地を一般利用者のために開放する空地のことで、歩行者の通行や憩いの場として活用される。
茶屋町の公開空地の広さは約3ha(3万平方メートル)で、地区面積の約3割に達する。それが美しい景観をつくり、若者たちを引き寄せている。この日もアプローズタワーの前で大勢の若者が談笑していた。