都バスの魅力を改めて痛感! ベテラン散歩ライターが感激した機能「ニーリング」とは何か

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散歩ライターの筆者は足を悪くして、改めて都バスの魅力について気づいた。

散歩との親和性が高いバス

街中を走る都営バス(画像:増田剛己)
街中を走る都営バス(画像:増田剛己)

 筆者(増田剛己、モビリティ甘口評論家)の本業は散歩ライターで、仕事がらいろいろな街を歩く。散歩する街まで移動するときはバスに乗りたいのだが、実際は電車を利用することが多い。

 なぜバスに乗りたいのかというと、地下鉄はどこをどう通って目的地までたどり着いたのかがよく分からないからだ。その点、バスなら分かりやすいし、ちょっとした発見も多い。行列のできている飲食店を見つけたり、いい感じの町中華(地元に根ざした大衆的な中華料理店)を見つけたり、いい感じの路地を見つけたりできる。実際、そのようなスポットを何回も記事にしてきた。

 新宿区に住んでいたとき、明治通りを通る池袋駅東口~渋谷駅西口の都バスをよく利用していた。8年前に台東区へ引っ越してきて、まず探したのも家の周りを走っている都バスだった。

 台東区には上野駅から浅草方面へ浅草通りを走る路線があり、そのほかにも春日通り言問通りをいくつかの路線が走っている。「都バスだけを乗り継いでいろいろなところへ行けるのではないか」と、筆者は都バス1日乗車券を買ってみた。

 都内を縦横無尽に走るということを妄想していたが、結論からいうと、実際は少し乗ってまた降りることになった。そこで分かったのは、上野方面から錦糸町や亀戸など、東へ行く路線は充実しているが、南北をつなぐ路線はないということだった。

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