もう安いだけじゃダメ? 都内「コミュニティーバス」をさらに魅力的にするためには何が必要か

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都内を巡るコミュニティーバス。安価で気軽に乗れるツールとして人気だが、課題点が無いわけではない。

コミュニティーバスとは何ぞや

都内を走る「めぐりん」(画像:増田剛己)
都内を走る「めぐりん」(画像:増田剛己)

 筆者(増田剛己、モビリティ甘口評論家)が新宿区から台東区へ引っ越して、もう8年になる。

 引っ越してすぐ、自宅近くに「めぐりん」の停留所がいくつもあることに気が付いた。それまで散歩ライターとして浅草や上野を取材していたため、めぐりんの存在はもちろん知っていたが、当時は「観光地を走るバス」だと思っていた。引っ越して、めぐりんが住宅街にもくまなく走っていることに驚いた。

 インターネットで調べたら、めぐりんは台東区のコミュニティーバスの名称と書かれていた。コミュニティーバスとはなんだろうか?

 国交省のウェブサイトを見たら、コミュニティーバスに一般的な定義はないものの、行政が中心となり、既存路線以外のバスを必要としている地域に走らせるバスを指していることが分かった。ここには

・都心循環バス
・100円バス

も含まれているという。運営主体は行政の場合もあるが、民間バス事業者に財政的な支援を行うことで運行委託を行っている場合もあると知った。

 当時は健脚だったので、めぐりんを利用することはなかった。しかし足を悪くして、つえをつくようになったら、がぜん利用し始めた。前述のとおり、停留所が自宅からすぐ近くの場所にあったので、そこから病院まで乗っていた。

 片道100円と安価だが、往復では200円になる。戻ってくる途中で下車してスーパーマーケットに寄れば、さらに100円かかってしまう。そこで、乗り降りが多い日は300円の1日乗車券を買った。これなら、1日どの停留所で乗っても降りても300円で済む。