電気自動車が「戦後日本」でブームに! でもあえなく衰退、一体なぜ?

キーワード :
, , ,
世界的潮流として普及への取り組みが加速するEV。その歴史をたどりながら今後の展望を考える。

現代はハイブリット車からピュアEVへ

1978Hybricon (Petersen Automobile Museum)。第1次・第2次オイルショックの間にアメリカで試作された初期のガソリンエンジンと電動モーターのハイブリッドモデル。ベースとなっているのは日本のホンダN600のメカニカルコンポーネンツ(画像:矢吹明紀)
1978Hybricon (Petersen Automobile Museum)。第1次・第2次オイルショックの間にアメリカで試作された初期のガソリンエンジンと電動モーターのハイブリッドモデル。ベースとなっているのは日本のホンダN600のメカニカルコンポーネンツ(画像:矢吹明紀)

 世界の自動車業界は現在、内燃機関にバッテリーとモーターを併用したいわゆるハイブリッド車を超えて、純粋にバッテリー/モーターのみで動くピュアEVへの動きが急激に加速しつつある。

 その背景にあるのは、言うまでもなく世界的な脱炭素社会へのシフトとというある種の社会的使命感だ。そしてそれを後押しする官民一体となったムーブメント。言い換えれば一つのブームに他ならない。

 ちなみに自動車業界と社会がEVブームに遭遇したのはこれが初めてではない。ここでは過去のEVブームとはどんな状況だったのかを振り返ってみたい。

電気自動車 最初のブームは19世紀末

 自動車業界における最初の電気自動車ブームは19世紀も終わりの頃、自動車という存在がいまだ海のものとも山のものともつかぬ状況にあった時代に訪れた。

 これは意外ではあるものの、当時は個人的移動手段としての自動車の存在こそ大きく注目されていた一方で、その動力源となるとまずは実用化されて久しかった蒸気機関こそが本命であると目されていた。