違法っぽい「自動車ヤード」を見つけました。あくまでも“疑いレベル”ですが、それでも通報すべきでしょうか?

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全国で数千か所が確認される自動車ヤード。その裏で、違法解体業者が環境対策費を削り、中古部品市場の信頼を蝕んでいる。市民の通報は単なる正義感ではなく、市場価格の歪みや治安悪化を防ぎ、健全なリサイクル経済を守る「公共的な協力行動」と再定義されるべきだ。冷静かつ客観的な情報提供が、行政監視の限界を補い、地域経済と環境の持続性を左右する。

無許可ヤード急増

作業員宿舎と鉄板等で囲まれたヤード(画像:千葉県警察)
作業員宿舎と鉄板等で囲まれたヤード(画像:千葉県警察)

 郊外や山間部に点在する「自動車ヤード」とは、廃車や中古車を一時的に保管し、解体や部品の再利用を行う施設を指す。なかには、都道府県知事の許可を得て適正に運営される解体事業者もあれば、法令を無視して廃車を土の上で解体する違法業者も存在する。近年、中古部品の需要が高まるなか、こうした許可のないヤードが全国的に増加している。

 違法ヤードの拡大は、地域の中古部品市場の信頼を損ない、正規事業者の経済活動にも影響を及ぼすおそれがある。また、油や廃液の流出などによって住民の生活環境や安心感にも影響が及ぶ可能性がある。

 一般市民がこうした疑いのある現場を目にした場合、通報すべきか、関わらずに済ませるか――の判断が求められる。その際には、

・安全性
・地域経済
・環境

への影響の三つの視点を意識して考えることが重要である。

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