内向き日本人の大反省! 「スマホ」を捨てて、そろそろ旅に出てみないか?【リレー連載】平和産業としての令和観光論(5)
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- 観光, 旅行, 平和産業としての令和観光論
コロナ禍や世界各地の戦争を乗り越え、観光が平和と国際協力に与える影響を探るリレー連載。異文化理解や対話の促進を通じて、観光は「平和産業」としてどのような役割を果たすべきかを検証する。
平和産業の担い手である若者

観光は「平和産業」である。
そして平和は、相互理解から始まる。当然、相互理解を促進するためには、例え観光であったとしてもお互いの国への旅行が必要だ。特に次世代の平和の担い手となる若者は、実際に現地を訪れて、他国の人だけでなく風習や文化に触れることを期待されているといえよう。
ドイツのニーダーザクセン州にあるオスナブリュック市は、市の記念事業として「ユース・ムービング・ピース(平和を動かす若者たち)」を開催した。この取り組みは、平和をテーマとした旅行アイデアのコンペだ。優勝者にはヨーロッパを回れるインターレイル グローバルパス(1か月)とその間の宿泊費や食費が支給される。
主催者は、「若者が積極的に平和について考え参加することが重要」と強調している。18歳から27歳までのコンペ参加者は、平和について考え、旅行中に何ができるのか提案し実行しなければならない。
このコンペのユニークなところは、審査員を年のいった大人ではなく、同世代の若者が行っているところにあるといえよう。市の
「お金は出すけど、コンペも審査も若者でやってくれ」
という姿勢は、見習うべきところがあるように思える。ちなみに2023年は、芸術家の卵が優勝し、ヨーロッパの平和芸術に触れた後に創作活動を行ったとのことだ。