なんと総勢600両 台湾鉄路“初モノ”だらけの特急電車 「EMU3000型」の詳細に迫る
台湾鉄路管理局の新型車両のひとつが、日立製作所が製造した特急電車「EMU3000型」だ。果たしてどんな車両なのか。
台鉄の新たな顔「EMU3000型」

2023年、台湾で鉄道旅行を楽しんだ際に「新しい電車がかなり増えている」と驚いた人もいるだろう。そうした台鉄(台湾鉄路管理局)の新型車両のひとつが、日立製作所が製造した特急電車「EMU3000型」だ。
2021年末のデビュー以降、「新自強号」(「自強号」は台鉄での特急)として、主に台湾東部の東部幹線・南廻線での運用を中心としていた。
2023年4月末からは台湾高速鉄路(台湾新幹線)と並行する西部幹線での活躍も増え、乗車機会も大幅に増した。今後は2024年まで増備が進められる計画で、
「総勢50編成・600両」
という車両数は台鉄史上で最大となる。
この「台鉄の新たな顔」というべきEMU3000型には、ほかにもさまざまな
「台鉄初モノ」
「自強号初モノ」
が盛り込まれている。実際に乗車して、その特徴を探ってみた。