優先席「譲らない勇気」が話題に! SNSで10万いいねの現実、 「高齢者vs子ども連れ」を避ける方法とは?

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2025年9月、SNSで10万いいねを集めた「優先席譲らず」投稿を契機に、公共交通の優先席利用を巡る摩擦が浮き彫りになった。調査では66.9%が必要に応じて座ると回答。年齢や外見だけでは判断できない事情にどう対応すべきか、制度と社会の在り方が問われている。

優先席と譲らぬ勇気

優先席のイメージ(画像:写真AC)
優先席のイメージ(画像:写真AC)

 2025年9月下旬、朝日新聞「声」欄に掲載された投稿がSNSで大きな反響を呼んだ。X(旧ツイッター)では10万件のいいねを記録した。投稿のタイトルは「優先席 勇気出して譲らなかった」で、「声」欄はあらゆる世代が自由に思いを綴れる場として知られている。

 投稿者は神奈川県の会社員で、幼児をひざに乗せ、知的障がいのある小学生の娘と一緒に優先席に座っていた。そのとき近くにいた高齢者から

「最近の若者は席を譲らない」

と大声でいわれた。さらに酔客から肩をたたかれ、「目の前に高齢者がいますよ」と促された。事情を説明する気になれず、そのまま座り続けたが、強いモヤモヤが残ったという。

 優先席は、思いやりに基づき必要な人に席を譲り合う場所である。「気まずさ」を使って他人を動かそうとする行為は思いやりの反対だ。年齢や見た目で判断せず、必要な人が安心して座れる優先席であってほしい――と投稿者は結んでいる。

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