なんと総勢600両 台湾鉄路の新型特急「EMU3000型」大量導入、その背景にあった深刻すぎる現地問題とは

キーワード :
,
台湾鉄路の新型特急電車「EMU3000型」の活躍が広がっている。その背景にはいったい何があるのか。

「EMU3000型」とは何か

導入が進むEMU3000型・新自強号。屏東駅(画像:若杉優貴)
導入が進むEMU3000型・新自強号。屏東駅(画像:若杉優貴)

 台湾鉄路(台鉄)の新型特急電車「EMU3000型」の活躍が広がっている。

 EMU3000型は2021年12月にデビューした日立製作所製の「城際型電聯車」(= 都市間電車)である。2023年時点は全て特急「新自強号」(自強号は特急に当たる)として運用されており、1編成は12両、2024年までに50編成が導入される計画だ。この

「1系列で600両」

という総車両数は台湾鉄路史上で最大となる。

 EMU3000型がそれほどまでの大所帯で導入された背景には、台鉄が解決しなければいけないさまざまな「問題」があった。

全てのコメントを見る