大阪・関西万博だけじゃない! 日本のモビリティを変えた「博覧会の経済学」―― 日本初の一般営業電車が「博覧会」で生まれたワケとは
2025年開催の大阪・関西万博は、日本の交通インフラ進化を象徴するイベントだ。過去の博覧会が、新型電車やモノレール、エスカレーターなど数々の交通革新を生み出した歴史を踏まえ、今回は乗用ドローン「eVTOL」など次世代技術を初披露。博覧会がもたらす革新が日常の足となる未来を示す。
万博発の定着インフラ

2025年4月13日から約半年間にわたり、「大阪・関西万博」が開催されている。
今回の万博では、大阪メトロ中央線に宇宙船をイメージした新型車両「400系」が導入された。路線は会場近くに新設された夢洲駅まで延伸されている。
このように、博覧会をきっかけに誕生した、あるいは日本で初めて登場した交通手段は少なくない。
本稿は、そのなかでも今では当たり前のように使われているが、実は「博覧会がきっかけ」で登場したとはあまり知られていない、意外な乗り物たちを紹介する。