福岡市「地下鉄大混雑」が深刻! 増便しても混雑率128%の理由とは? 人口爆増の都市、行政の見誤りが招く交通崩壊の足音

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空港8分、通勤36分――交通利便性で注目されてきた福岡市が、急増する人口と地下鉄の混雑率130%超という「都市の伸び代」と向き合っている。19往復の増便も限界に達し、インフラ偏在と将来予測の甘さが、街の快適さを脅かし始めた。

増便限界が招く成長リスク

鉄道(画像:写真AC)
鉄道(画像:写真AC)

「アジアの玄関口」として存在感を増す福岡市。都市の拡大とともに、新たな課題が浮上している。市内の主要な交通インフラである福岡市営地下鉄では、電車の混雑が深刻化している。

 2025年3月、地下鉄空港線と箱崎線で過去最大となる19往復の増便を実施。これにより、混雑率は135%から128%へと改善された。ただし、これ以上の増便は困難とされる。今後さらに人口が増加すれば、混雑が恒常化するおそれがある。

 コンパクトで移動しやすい街とされてきた福岡市。その利便性は都市の成長に支えられてきた。しかし現在、その交通基盤は限界に近づいている。都市の発展が利便性を損なう転換点を迎えつつある。

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