超難所「青崩峠」に奇跡のトンネル完成! 中京経済圏、名古屋一強から三河港中心へ大変貌の序章か? 戦国武将も阻んだ壁を考える
静岡と長野を結ぶ青崩峠トンネルは、地質的な壁を突破し、三遠南信道の開通を現実のものとした。これにより、三河港と信州地方が直結し、物流と経済の流れに大きな変革をもたらす可能性がある。新たな道路網の構築は、地域経済にどのような影響を与えるのか、未来を見据えた交通改革のカギとなる。
断層直下を貫く5kmトンネル

静岡県と長野県の県境に位置する青崩峠(あおくずれとうげ)が、にわかに注目を集めている。日本列島には中央構造線という巨大な断層が走っており、その直上の地盤は極めて脆弱だ。崖崩れが頻発し、かつては通行が命懸けとさえいわれた。青崩峠も、まさにそうした危険地帯に該当する。このため、地下に車道トンネルを掘ることは長らく不可能とされてきた。だが、その不可能が現実となった。「三遠南信自動車道」の一部として、全長約5kmの青崩峠トンネルが2025年3月に完成した。
電気関連の工事はまだ残るが、数年内の開通が視野に入った。この「奇跡のトンネル」が、中部地方の経済圏に大きな変化をもたらす可能性がある。