ローカル路線バスの旅から学ぶ「予測不可能」な楽しさ【リレー連載】現代人にとって旅情とはなにか(1)

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現代の旅は効率重視が主流だが、意外な「エモい瞬間」が旅情を呼び覚ます。増加するひとり旅の傾向や、ローカル路線バスの旅から見えてくる、旅の本質とは? 意外な場所やハプニングが生む心の豊かさを探る。

グループで旅をする

過去1年間の実態 -宿泊観光旅行(画像:日本観光振興協会)
過去1年間の実態 -宿泊観光旅行(画像:日本観光振興協会)

 グループで旅をするのも、生き生きとしたエモさと関係あるような気がしてならない。

 日本観光振興協会の調査によると、年々ひとり旅の割合が増加し、今では

「約5人にひとり」

がひとり旅をしているという。各種シンクタンクなどの調査結果でも、同様の結果が得られており、日本人は世界的に見てもひとり旅の割合が高いそうだ。ひとり旅は気を使わない気楽さがあるが、それがかえって

「旅を単調にしている」

といえなくもない。筆者の過去の旅の思い出を振り返ると、家族や友人、あるいは職場の慰安旅行までグループで旅をした記憶の数のほうが圧倒的に多い。ひとりよりもグループで旅をしたほうが、エモさの圧力が高まり心に深く刻まれるのではないだろうか。

 また、夕日を眺めながらあるいは星空の下といった日常生活から切り離された空間で、人生観など

「少し重めのテーマについて話し合う」

のもグループで旅をする醍醐味(だいごみ)かもしれない。

 筆者の経験でいえば、意外とそのときの会話が人生を左右することもある。グループで行動をともにする以上、何かしらのあつれきや意見の相違はあって当然であり、

「旅が中和してくれる」

と思って気軽に仲間と旅に出るとよいかもしれない。

 以上が、ローカル路線バスの旅にヒントを得ながら、現代の旅情について考察した結果である。もちろん、心が動かされる対象は、景色や食べ物、あるいは人物、行為などさまざまであり、旅の仕方も千差万別といっていい。読者のみなさんは、旅の楽しさやエモい瞬間をどんなときに感じるだろうか。

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