かつては変人扱い! 「一人旅」が今では全然恥ずかしくなくなった根本理由

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旅行業界では、女性を中心に一人旅が注目されている。2023年のデータでは、全ての年代で女性の一人旅率が上昇しており、特に40代女性が突出している。コロナ禍やテクノロジーの進化が影響し、2050年には全世帯の約4割を占めると予測される単身世帯。多様な旅行スタイルとして定着していくことが予想される。

一人旅の急成長

一人旅のイメージ(画像:写真AC)
一人旅のイメージ(画像:写真AC)

 筆者(昼間たかし、ルポライター)は前回、「なぜ「一人旅」は旅館で歓迎されなかったのか? かつては想像できない“恐怖”のイメージも…… SNS話題のネタを深掘りする」(2024年9月1日配信)という記事を書いた。

 この記事の要約は次のとおりだ。

・近年、一人旅が旅行業界の注目トレンドとなっている。
・宮城県の「温湯温泉 佐藤旅館」の一人旅歓迎ツイートが大きな反響を呼び、予約が急増した。
・かつて、多くの旅館では一人客の受け入れに消極的で、断ることも珍しくなかった。
・1980年代後半から1990年代初頭にかけては、一人旅(特に女性。自殺などの懸念から)の宿泊拒否が一般的だった。
・一人旅が敬遠された理由には、経営効率や安全面の懸念、偏見などがあった。
・1990年代から一人旅のレジャー化が始まったが、本格的な受け入れには時間がかかった。
・統計データによると、1997年に2.4%だった一人旅の割合は、2022年には17.7%まで増加している。
・2010年代以降、一人旅が特殊なものではなくなり、宿泊施設の受け入れ体制が整ってきた。

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