JALの中国版? 19兆円の負債を抱えて破綻した「海航集団」の無謀な拡大路線と、その結末

キーワード :
,
海航集団の崩壊は、中国経済の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにする象徴的な出来事となった。この崩壊の背景には、航空業界の失敗だけでなく、無謀な投資によって事業拡大を目指した複合企業の問題もあった。

19兆円の負債破綻

海南航空ボーイング737-800。2019年3月プレスリリースより。遼寧方大集団実業への売却は2020年12月(画像:海南省旅遊・文化広電体育庁)
海南航空ボーイング737-800。2019年3月プレスリリースより。遼寧方大集団実業への売却は2020年12月(画像:海南省旅遊・文化広電体育庁)

 2021年、中国最大の民営航空会社・海南航空を傘下に持つ海航集団が経営破綻した。その負債総額は19兆円にも達した。これは航空部門以外も含まれる数値だが、中国国内市場では最大レベルの倒産であり、同国のバブル崩壊のきっかけとしても注目されている。

 厳しいコロナ政策があったとはいえ、世界で4番目の面積と2番目の人口を持つ中国で、なぜこのような倒産が起こったのか。

 実は、海航集団の経営はコロナ禍前から厳しい状況が続いており、

「かつての日本航空と似た」

ような経営破綻だった。本稿では、海航集団とその傘下の海南航空グループの拡大と倒産劇について解説する。

全てのコメントを見る