JALの中国版? 19兆円の負債を抱えて破綻した「海航集団」の無謀な拡大路線と、その結末
海航集団の崩壊は、中国経済の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにする象徴的な出来事となった。この崩壊の背景には、航空業界の失敗だけでなく、無謀な投資によって事業拡大を目指した複合企業の問題もあった。
売却、アライアンス不在がもたらす不安

航空部門の子会社である海南航空は、2020年12月8日に別のコングロマリットである遼寧方大集団実業に410億元(約7300億円)で売却されることが発表された。現在、国際線に加えて日本路線を含む国際線も運航している。しかし、アライアンスや路線網を考えると、依然として不安が残る。
しかし、アライアンスや路線網を見ると、依然として不安が残る。海南航空はアライアンスに所属せず、個別に提携を進める方針だが、その場合、独自の予約システムを整備する必要があり、高コスト体質に陥る可能性も否定できない。この点では、日本航空が長らくアライアンスに所属せず、2007年にようやく加盟した後も、ワンワールド陣営の拠点でないアムステルダムやローマへの路線を持っていたことと似ているかもしれない。
中国の場合、国営の三社はそれぞれ三大アライアンスに加盟または加盟検討中であり、海南航空が現在の陣営に入るのは難しい状況だ。具体的には次のようになっている。
・中国国際航空:スターアライアンス
・中国東方航空:スカイチーム
・中国南方航空:ワンワールド加盟検討中
スイス航空のような失敗例もあるが、全世界をカバーする新たなアライアンスを作り出す可能性も今後考えられる。