JALの中国版? 19兆円の負債を抱えて破綻した「海航集団」の無謀な拡大路線と、その結末

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海航集団の崩壊は、中国経済の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにする象徴的な出来事となった。この崩壊の背景には、航空業界の失敗だけでなく、無謀な投資によって事業拡大を目指した複合企業の問題もあった。

無理な成長を目指した失敗

現在の海南航空のウェブサイト(画像:海南航空)
現在の海南航空のウェブサイト(画像:海南航空)

 海航集団の経営破綻は、航空会社としての失敗というよりも、コングロマリットとして無理な投資を重ねて巨大化を目指したことに大きな原因がある。

 彼らの目的は、航空業界を基盤にして人や物の移動に関連する企業をまとめてビジネスを拡大することではなく、単に巨額な投資を行い会社を大きくすることだけを追求していた印象が強い。このため、短期間で膨大な負債が積み重なり、約19兆円もの資金が失われる事態を引き起こしたのだろう。

 企業買収を通じて成長を目指す際には、買収対象の企業が何を求めているのかを理解することが重要だ。これを理解しなければ、どんなに企業規模が大きくなっても意味がない。海航集団の事例からは、このことをしっかりと学ばなければならない。

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