JAL・ANA「機内食不要」サービス広がる 上級会員は今や空港ラウンジで食事、エコノミーはメニュー期待できない現実 今後どうなるのか

キーワード :
,
飛行機に乗ると提供される機内食。飛行時間が数時間に及ぶと、機内食はありがたく、腹ごしらえにもなる。機内食が楽しみという旅行客も少なからずいる。そんなニーズに対する各社の取り組みをリポートする。

機内食「乗客が選ぶ」動き

ANAハワイ線でのプレミアムエコノミー機内食2回目。紙箱での提供(画像:シカマアキ)
ANAハワイ線でのプレミアムエコノミー機内食2回目。紙箱での提供(画像:シカマアキ)

 飛行機に乗ると提供される機内食。飛行時間が数時間に及ぶとありがたく、腹ごしらえにもなる。機内食が楽しみという旅行客も少なからずいる。

 ただ、「今はいらない」と思うこともある。なかには

「乗ったらすぐに寝たい」
「機内では仕事に集中したい」
「片づけまで騒々しいのは勘弁」

と思う人もいるだろう。

 航空会社は、「乗客が選べる」システムを構築する動きが近年、見られるようになってきた。

・時間帯などによって簡易的な食事の提供で済ます
・機内食を事前にキャンセルできる

また、食事では、CO2削減の取り組みも進行中だ。

JAL・ANAが導入「機内食不要」オプション

JAL「Meal Skip Option」紹介ページ(画像:JAL)
JAL「Meal Skip Option」紹介ページ(画像:JAL)

 日本航空(JAL)は2022年12月から、国際線の全路線・全クラスを対象に、機内食不要な人のための新たなサービス「Meal Skip Option」を実施している。

 申し込み方法は、国際線出発の25時間前(現地時間)までに、JAL公式サイトから。ワントレーで素早く提供する「事前予約専用エクスプレスミール」もある。

 一方、全日本空輸(ANA)も2023年3月31日から、国際線の機内食で「No Thank you Option(機内食不要)」と「Quick & Light Meal(軽めの機内食サービス)」を導入している。

 機内食不要は全路線・全クラス、軽めの機内食サービスは欧米など一部路線とファーストクラス・ビジネスクラスの搭乗客が対象だ。申し込み方法はANA公式サイトで出発24時間前まで(現地時間)となっている。

全てのコメントを見る