三菱商事・JR四国が「徳島県」のタクシー関連企業にわざわざ出資する理由

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タクシー会社のDXを支援する電脳交通(徳島県徳島市)が、総額約12億円を調達した。同社には三菱商事やENEOS、JR東日本なども出資する。知られざる同社の力とは。

地域交通の持続性とビジネス目指す

電脳交通の東京オフィス(画像:電脳交通)
電脳交通の東京オフィス(画像:電脳交通)

 4月発表の調達済みの12億円は、タクシー配車システムと配車業務委託サービスのトップシェア獲得のために使うという。タクシー配車システムの市場は、従来も存在していた。そのなかで評価されるのは、同社のシステムがSaaSであるため、と近藤氏は分析する。

タクシーは許認可の厳しい業界のひとつだが、近年少しずつ様子が変わっている。そうした業界ルールの変化に、いち早く対応できるのがSaaS(サーズ。クラウドサーバーにあるソフトウェアをユーザーが使うサービス)の強みだ。

 課題先進地ならではの戦い方を見つけた電脳交通。今後は地域インフラとして移動手段を提供するだけでなく、移動の目的づくりにも取り組んでいきたいと話す。人々の暮らしの持続性とビジネスの成長をかなえながら、2025年の株式上場を目指す。

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