水深60cmでアウト! 冠水道路に潜む大きな危険、JAFのテストでわかった「迂回路」の重要性とは

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台風の季節が近づく今、あらためて確認しておきたいのが「冠水路走行」の危険性だ。JAFユーザーテストから“危険水位”を解説する。

トラブル回避のため、う回路選択を

豪雨の中を走行する車のイメージ(画像:写真AC)
豪雨の中を走行する車のイメージ(画像:写真AC)

 テストは30cmや60cmという非常に深い水位で行われたものの、自車の底面より浅い水たまりでも油断は禁物だ。

 例えば車検では、最低地上高9cm以上が合格の条件となっている。

 それでは、水深9cmまでなら、何も考えず水たまりを通過しても大丈夫と考えるかもしれないが、それは非常に危険といえる。

 テストが30cmや60cmで行われたため9cmと聞くと浅く感じるかもしれないが、タイヤの溝が新品で8mm前後であることを考えれば、タイヤの溝の10倍の深さだ。

 タイヤの排水能力を大きく超えて高速で進入すれば、瞬間であれハイドロプレーニングが発生することは明らかだ。

※ ※ ※

 冒頭で触れた通り、気象庁の1か月予報によれば、2022年9月下旬までの降水量は平年並みか多いとされている。水たまりに出くわす機会が多くなると考えられる。

 水たまりは、思いもよらない危険やトラブルの原因になりうることを注意するとともに、冠水道路は走行しない、う回路を考えておくなど、事前の準備をしっかりすることが重要だろう。

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