中国EVメーカー「BYD」日本市場へ本気の“殴り込み” 試乗して分かった圧倒的パフォーマンスとは?

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2022年7月に中国EVメーカー大手「BYD」は、日本参入発表会を実施すると同時に、メディア向けに試乗会を行った。2023年1月導入予定の「ATTO 3」の試乗レポートをお届けする。

カローラやXVとほぼ同じサイズ感

中国EVメーカー大手「BYD」のSUV「ATTO 3(アット 3)」(画像:Merkmal編集部)
中国EVメーカー大手「BYD」のSUV「ATTO 3(アット 3)」(画像:Merkmal編集部)

 2022年7月21日(木)、BYDジャパンは日本市場参入発表会を実施し、今後導入予定のEV3車種を発表した。そのなかで、最初に導入予定(2023年1月)のSUV「ATTO 3(アット 3)」の実車に試乗する機会を得られたのでレポートする。

「ATTO 3」のボディサイズは、全長4455mm、全幅1875mm、全高1615mm、ホイールベースは2720mm。国産のSUVと比較すると全幅はやや大きいものの、サイズ感はトヨタのカローラクロスやスバルのXVとほぼ同じで、国産EV車のトヨタのbZ4X、スバルのソルテラ、日産アリアと比較すると、ひと回り小さい印象。

 フロントにモーターを搭載する前輪駆動モデルで、出力は150kW(204PS)/310Nm、車重は1750kg、タイヤサイズは前後ともにコンチネンタル製235/55R18を履き、WLTCモードでの航続距離は485kmと公表されている。

 発表会場に展示されていたのは鮮やかな「サーフブルー」の個体だったが、試乗することになったのは落ち着いた「ボールダーグレー」の車両。オーストラリア仕様をベースとした右ハンドルモデルだ。

 ボディパネルのチリ合わせなどの作り込み、プレスの精度、塗装肌の滑らかさ、フロント側の広角単眼のADAS用カメラ、前後LEDライトの精細さやドアの開閉の剛性感など、いわゆる「中国車だから」というエクスキューズは、クルマ単体を冷静に観察する限り、全くと言っていいほど感じられない。

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