水深60cmでアウト! 冠水道路に潜む大きな危険、JAFのテストでわかった「迂回路」の重要性とは
台風の季節が近づく今、あらためて確認しておきたいのが「冠水路走行」の危険性だ。JAFユーザーテストから“危険水位”を解説する。
2. SUVの場合

さてSUVの場合は、バンパー位置が高いため、水深30cmであれば車両下部で処理ができ、時速10km、時速30kmとも走り切ることができた。
これは、悪路走破のため、地面とシャーシの高さがセダンよりも多く確保されているため、水を“またぐ”ことができている状態だ。
例えば、セダン車にとっては腰まで浸かるプールの水深であっても、SUVにとってはひざや太ももくらいまでの水深といったイメージだ。
次に、水深60cmに時速10kmで進入した場合では、これもエンジン位置の高さゆえ走行できた。
しかし水深60cmに時速30kmで進入した場合、激しく水を巻き上げて大量の水がエンジンに侵入、わずか10mで車両は停止した。浸水時の衝撃も大きく、車体が一瞬浮き上がってハンドルが取られた。