なぜ京成高砂は「忍耐の街」と呼ばれるのか? 北総線乗り継ぎ6.2万人、スカイライナーすら速度を落とす現実とは

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京成高砂駅は乗降約9.7万人、北総線乗り換えが約6.2万人を占める京成の主要結節点だが、地上踏切と車両基地が重なり遮断が長時間化。高架化構想は20年以上進まず、成田空港アクセス強化とともに課題が拡大している。住民の諦めと期待が交錯する現場を歩く。

地域主導の検討開始

京成高砂駅周辺の様子。筆者撮影(画像:宮田直太郎)
京成高砂駅周辺の様子。筆者撮影(画像:宮田直太郎)

 こうした状況に対し、地元も動いていないわけではない。

 2002(平成14)年4月には、地域の自治町会と商店会が中心となり「高砂地区開発協議会」が発足し、踏切の解消と地域の発展を目指した活動が始まった。同協議会は2005年、高砂2~4丁目のおよそ84haを対象に、鉄道の高架化を見据えた将来のまちづくりの検討に入った。さらに2009年度には「高砂駅周辺まちづくり基本構想」を葛飾区へ提出している。

 これを受けて葛飾区も動き、2013年度に地区計画の検討を始めた。その後、2021年度には駅北口周辺の権利者らを中心に「京成高砂駅北口地区市街地再開発準備会」が立ち上がった。また2022年度には、京成本線の京成高砂駅から江戸川駅付近までを対象とした連続立体交差事業が新規着工準備として採択され、事業化に向けた一定の道筋が示された。

 さらに2022年12月には、国土交通省が高架化を進めるべき踏切85か所のなかに高砂の2か所を含めており、公共事業としての優先度も高い位置づけとなっている。

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