なぜ京成高砂は「忍耐の街」と呼ばれるのか? 北総線乗り継ぎ6.2万人、スカイライナーすら速度を落とす現実とは

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京成高砂駅は乗降約9.7万人、北総線乗り換えが約6.2万人を占める京成の主要結節点だが、地上踏切と車両基地が重なり遮断が長時間化。高架化構想は20年以上進まず、成田空港アクセス強化とともに課題が拡大している。住民の諦めと期待が交錯する現場を歩く。

踏切集中と通行制約

京成高砂駅周辺の様子。筆者撮影(画像:宮田直太郎)
京成高砂駅周辺の様子。筆者撮影(画像:宮田直太郎)

 京成高砂駅周辺で長く課題とされてきたのが、駅前にある京成高砂第1号踏切と第2号踏切のふたつである。

 京成高砂駅は京成本線と北総線、金町線がわかれる地点にあるが、このうち高架化されているのは金町線のみで、本線と北総線は地上を走っている。さらに駅の東側には車両基地があり、入出庫する列車は速度を落として踏切を通過する必要がある。加えて分岐駅という性質上、列車の速度は全体的に抑えられている。最高時速160kmのスカイライナーであっても、京成高砂駅付近では大きく速度を落とし、ほとんど停止しているように見えるほどである。

 こうした条件に加え、大手私鉄の主要路線として列車本数も多いため、踏切の遮断時間は非常に長くなっている。筆者(宮田直太郎、フリーライター)が三月の日曜午後に現地を訪れた際も、踏切が一度開いてから次に閉まるまでの間隔は短く、二、三分も経てばすぐに再び遮断された。

 特にスカイライナーが通過する場面では状況が厳しく、上下合わせて四本の列車が通過するのを待つ必要があり、その間は五分以上にわたって踏切が開かない状態が続いていた。

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