なぜ京成高砂は「忍耐の街」と呼ばれるのか? 北総線乗り継ぎ6.2万人、スカイライナーすら速度を落とす現実とは
京成高砂駅は乗降約9.7万人、北総線乗り換えが約6.2万人を占める京成の主要結節点だが、地上踏切と車両基地が重なり遮断が長時間化。高架化構想は20年以上進まず、成田空港アクセス強化とともに課題が拡大している。住民の諦めと期待が交錯する現場を歩く。
踏切長時間閉鎖と生活影響

休みの日の昼間という時間帯であっても、この状況は重い。葛飾区の説明によれば、混み合う時間帯には1日のうち40分以上、踏切が閉じたままになることもあるという。
こうした踏切があることで、線路をまたぐ行き来はしにくくなり、周辺では車の流れも滞りやすい。その結果、京成高砂駅前の発展は進みにくい状態が続いている。駅の北側、南側ともに小さな店舗や住宅が密集し、一定の広さを持つ施設はイトーヨーカドー高砂店などごく限られている。
同駅は京成線と葛飾区の中でも主要な駅のひとつに数えられるが、バスの発着場を置く広い空間はなく、道路上のバス停に頼らざるを得ない。そのバス路線も京成バス小54系統(主に京成小岩駅と亀有駅を結ぶ路線)のみで、この路線も踏切待ちの影響を受けて遅れが出ている。
京成高砂駅前の踏切は、沿線住民にとどまらず、葛飾区や江戸川区にまたがる広い範囲の住民の移動にも影響を及ぼしているといえる。