「増税は勘弁」「負担増でも賛成」 交通税は“地方鉄道”を本当に守れるのか? 滋賀県の有識者会議諮問で考える
地域交通の維持、充実を目標に滋賀県が導入を検討する交通税の制度設計案が、県の有識者会議に諮問されることになった。2025年度中に策定される滋賀地域交通計画の素案にも、財源として検討することが明記され、導入の是非をめぐる議論を本格化させそうだ。
既存網の適正化とコスト縮減

交通税のあり方について諮問を受けた県の有識者会議は10月、公共交通を軸としたまちづくりを重要としながらも、既存交通網の維持だけでなく、地域の実情に応じた適正化やコスト縮減が必要とする答申を出している。
今後も人口減少が続き、自治体財政のひっ迫が予想される。自治体が本気を出して維持に乗り出さなければ、公共交通を救えないのかもしれない。
だが、県民の暮らしへの影響は最小限にとどめる必要がある。これから本格化する議論の行方はまだ読めない。