プレリュード「販売計画の8倍」の衝撃! 一過性の高額販売が浮き彫りにする“若年層ばっさり”のジレンマ
ホンダ新型プレリュードは発売1か月で受注2400台、計画の約8倍に達した。最低価格617万円、購入層は50~60代中心で、若年層は手が届かない現実が浮かぶ。スペシャリティカー復権はノスタルジー需要だけでなく、国内所得停滞や供給制約といった構造的課題も映し出す試金石となっている。
未来型自動車戦略の試み

ホンダプレリュードの8倍受注は、今の日本の自動車市場を如実に映し出している。買える人と買えない人で二分される市場の現実が浮き彫りとなった。スペシャリティカー復権の兆しは、同時に構造的停滞の警鐘でもある。ホンダが本気でスポーツカーの再生を目指すなら、売れた理由ではなく
「誰が買えなかったか」
を分析しなければならない。スペシャリティカーの復活は、ノスタルジーにとどまらず、誰もが操る楽しさに触れられる社会を再設計する試みであるべきだ。
現在の購買層の分断は好ましいものではない。メーカーがどのように改善策を打ち出すかに注目が集まる。
スペシャリティカーは、単なる過去の夢なのか。それとも「未来の実験室」なのか――。今後が問われている。