イーロン・マスクの「プライベートジェット」が10代学生にばっちり追跡されたワケ

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航空法の改正により、2022年度中に可能となるドローンの「有人地域での補助者なし目視外飛行(レベル4)」。これにより拓かれる新たな地平とは。

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ジェット機のイメージ(画像:写真AC)
ジェット機のイメージ(画像:写真AC)

 2022年1月、イーロン・マスク氏のプライベートジェット機を追跡するアカウントを作った米国の10代の学生が、マスク氏本人から5000ドルで追跡をやめるよう求められたことが話題となった。この学生はその翌月、ロシアのオリガルヒの航空機を追うアカウントを立ち上げている。

 なぜ学生はマスク氏のプライベートジェットを追跡できたのだろうか。この件には2022年度中にレベル4解禁となるドローンが、より身近な存在となるために必要な技術が関係している。

航空機の位置情報は誰でも手に入る

 マスク氏のプライベートジェット機を追跡するために学生が利用したのは、飛行中の民間航空機の位置情報を表示するウェブサイトとスマホアプリだ。

 民間航空機は「ADS-B」と呼ばれる電波を発信しており、いつ、どの機体が、どのルートで飛んでいるかがリアルタイムで分かるようになっている。

 かつて航空機の飛行情報は、航空管制官やパイロットなど一部の人しか知り得ない情報だった。しかし、このサービスの登場により、誰でも手軽に民間航空機の現在位置を知ることができるようになったのである。