2021年は前年比「4割増」 物流業界で近年「M&A」が急増しているワケ

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近年、物流業界で増加しているM&A。そのメリットとは何か。また、元来のネガティブイメージは今後払しょくできるのか。

物流は「経済の血液」

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 物流は社会生活・企業活動・経済を支えており、その重要な役割から「経済の血液」と呼ばれている。物流は日本の製造現場の企業活動を支え、スーパーマーケット、コンビニなどに足を運べば、豊富な品ぞろえを「定時納品」で支えている。

 とりわけ、電子商取引(EC)は物流業の活躍なしでは語れない。前日にスマートフォンで欲しいものをクリックしたら、翌日の指定時刻に購入したものが自宅に届き、消費者の高い利便性を実現している。

 そんな物流が今、危機にひんしている。物流各社はさまざまな企業努力を重ねて対応してきたものの、

・利益を確保にしにくい業界構造
・ドライバーの人材不足や高齢化
・働き方改革に起因する2024年問題
・燃料価格高騰

などの厳しい経営環境の変化に直面し、自社努力の限界に直面している。

 製造業の生産活動に支障が出たり、スーパーマーケットの陳列棚に商品が並ばなかったり、購入した商品が届かなかったりするような事態が、将来、現実のものになりつつある。「経済の血液」が止まるということは、日本経済の活動停滞や社会生活の機能不全を意味する。

 そのような状況を背景に、経営環境の変化に対応すべく、発展的で友好的な企業の合併・買収(M&A)に注目する物流各社も存在している。