「告げ口されたらヤバい」 タクシー運転手たちが思わず震え上がる公益財団法人の実態

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タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は、乗客からのクレームと「タクシーセンター」について。

泣く子も黙るタクシーセンター

街中を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)
街中を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)

 東京都内では約4万7000台のタクシーが、都心から下町、住宅街まで、まさに迷路のような道を日夜走り回っている。

「その先を右に」「そこを左」。運転手は指示に応えてハンドルを握る。ここでは現役タクシー運転手の筆者が見てきた現場でのエピソードを紹介しつつ、タクシー業界が抱える課題を取り上げてみたい。

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 運転手たちの隠語に「センターに告げ口されたらヤバイ」というのがある。泣く子も黙るタクシーセンターとは、一体どのようなところなのか?

客のクレームを受け付ける窓口

 ここは1969(昭和44)年に設立されたタクシーの監督機関で、新任運転手の登録をしたり、地理試験の実施、優良運転手の表彰、街頭指導、また乗客からのさまざまな苦情を受け付けるところだ。

 東京、大阪、神奈川にあって、都内は江東区の南砂に位置する。

 苦情については、匿名の場合はその内容によることが多い一方、自身の実名を名乗って連絡してきた人については、どんな些細(ささい)なものでも対応する。

 そして、ひとたび実名で通報されると、運転手には大変な事態が待っている。

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