ドライバーの給与も下がる? メルカリ新サービス「ゆっくり宅配」が招く「送料値下げ」という新たな物流問題

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物流問題を受け、メルカリが配達の新しい選択肢に「ゆっくり宅配」を加える方針。配送日数に余裕を持たせることで、物量の少ない日に配達を回せる。ただ懸念点はないのか?

「ゆっくり宅配」とは何か

物流トラックのイメージ(画像:写真AC)
物流トラックのイメージ(画像:写真AC)

 フリマアプリ最大手メルカリの物流子会社「メルロジ」(東京都港区)が昨今の物流問題を受け、配達の新しい選択肢「ゆっくり宅配」を開始する。日本経済新聞が2022年4月8日、報じた。

 ゆっくり宅配とは送料を安く設定する代わりに配達日数に余裕を持たせることで、宅配業者は物量の少ない日に配達を回せる。すでに米アマゾン・ドット・コムでは定着しつつある取り組みで、次のふたつの効果が期待できる。

・環境への配慮:本来空いてしまうはずであったトラックの空きスペースを有効活用し、稼働するトラックおよび二酸化炭素を削減
・配達員の削減:稼働トラックが減少すれば、配達員の労働力も削減できる。物流波動が穏やかになることで、時間外労働の削減も

 月間利用者数2000万人超え、日本の宅配取扱数の約1割を占めるメルカリが物流に与える影響力は小さくない。日本のモデルケースとして、物流問題に本当に寄与するのだろうか。