老朽化進む「中央道」 10年で半数が50年選手! 渋滞と工事の深刻化を読み解く
中央自動車道は開通45年以上が経過し、交通量増加で老朽化が進行。NEXCO中日本は約1.5兆円規模のリニューアル工事を実施し、渋滞緩和も図っている。利用者減少が見込まれる一方、物流貨物の大型車増加で路面負担は増加。安全維持と利用者負担の両立が課題となっている。
走行台数キロの将来予測

ここまで大規模な工事を行い高速道路を維持する必要があるのか、高速道路の将来について考える。まずは国土交通省が発表したNEXCO3社の年間交通量の現状と予測を確認する。単位は走行台数キロで、道路交通の総量を示す指標だ。2020年度は約7060億、2030年度は約6870億、2040年度は約5850億と推定されている。日本全体の人口減少や自動車離れにより、今後は高速道路の利用者が減少すると見込まれている。
しかし、日本国内の輸送貨物の約4割が大型車による高速道路輸送で占められている現状がある。今後は積載量の増加にともない、路面への負担も増加すると予想される。物流の観点からもリニューアル工事の実施は意義が大きいといえる。
さらに単純な交通量の減少だけでなく、今後も各地で新たな路線開通が予定されており、高速道路ネットワークの拡大は明らかだ。利用者が安心して高速道路を使い続けるためにも、リニューアル工事は不可欠である。
もちろん、現在の費用負担や環境問題も無視できない。国土交通省やNEXCOを中心に、これらを踏まえたバランスのとれた政策の実行が求められている。