老朽化進む「中央道」 10年で半数が50年選手! 渋滞と工事の深刻化を読み解く
中央自動車道は開通45年以上が経過し、交通量増加で老朽化が進行。NEXCO中日本は約1.5兆円規模のリニューアル工事を実施し、渋滞緩和も図っている。利用者減少が見込まれる一方、物流貨物の大型車増加で路面負担は増加。安全維持と利用者負担の両立が課題となっている。
延べ10区間に及ぶ長期工事

中央道では、2025年度に計10か所で集中工事が予定されている。対象区間と工期は以下のとおり。
・高井戸IC~八王子IC:5月上旬~5月下旬
・国立府中IC~八王子IC:通年
・八王子IC~八王子JCT:通年
・上野原IC~大月IC(下り線):2026年1月上旬~10月
・韮崎IC~須玉IC:5月上旬~11月下旬
・小淵沢IC~諏訪南IC:8月下旬~11月下旬
・諏訪IC~岡谷JCT:8月下旬~11月下旬
・岡谷JCT~伊那IC:4月上旬~7月下旬
・松川IC~中津川IC:5月上旬~12月上旬
・土岐JCT~小牧東IC:5月上旬~12月中旬
高井戸IC~八王子ICは例年5月に実施される集中工事。それ以外の区間は、いずれも老朽化に対応したリニューアル工事である。工期は最短でも3か月以上、通年にわたる長期工事が大半を占める。
とくに国立府中IC~八王子ICは、渋滞のボトルネックとされる区間である。ここでは車線拡張にともなう長期工事が進行中だ。また、土岐JCT~小牧東ICは交通量の増加に加え、小牧ハイウェイオアシスの開業を見据えた改良工事が行われる見込みだ。
多くのリニューアル区間では、1車線を規制して工事を行うため、通行は片側1車線に制限される。例えば韮崎IC~須玉ICでは、工事期間中に3kmの渋滞で1時間以上を要するケースも発生している。
国立府中IC~八王子ICの工事では、他路線でも導入されつつある「シフト工法」が採用されている。この手法では、工区を分割しながら車線を移動させることで、常時2車線以上の通行を確保する。全体の工期は5年以上を要するが、工事中の渋滞を最小限に抑える利点がある。