5.2兆円vs1.7兆円!北陸新幹線「米原ルート」で浮上する“第3の選択肢”はなぜ「新幹線より賢い」のか?

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北陸新幹線の米原ルート採用で注目される小浜市の扱いに異議が唱えられている。かつて期待された「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の中速鉄道化は、約20kmの新線整備で大阪~小浜間を最速1時間11分に短縮。乗り換え不要で新幹線案とほぼ同等の利便性を実現し、地域振興に現実的な代替策として再評価が必要だ。

小浜ルート撤回否定論の実態

 本案に対して考えられる反論は主に四つある。まずひとつ目は、小浜ルートが撤回されることはないという意見だ。

 ふたつ目は、湖西線経由だと「比叡おろし」と呼ばれる強風による運休やダイヤ乱れが起きるため、トンネルで抜ける小浜ルートなら風の影響がないという指摘である。ただし、小浜ルートは水害のリスクを考慮すべきだ。

 三つ目は、小浜ルートで莫大な予算と長い工期がかかることで土建業者の仕事が確保されるという反論だ。

 最後に、湖西線を中速鉄道化するなら、北陸新幹線も在来線の線路幅に改修して直通運転させるべきだという意見がある。これは筆者が記事を出すたびに必ず一定数寄せられるコメントである。

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