トヨタ「ハイラックス」生産停止の衝撃! 空白の市場を独走する「三菱トライトン」、一強時代の勝算

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日本のピックアップ市場は月数百台規模と小さいが、トヨタ・ハイラックス生産停止と三菱トライトンの堅調販売により構造変化が進む。供給網の脆弱性と戦略の差が浮き彫りとなり、国内市場の行方が注目される。

ハイラックス休止で動く市場

トライトン(画像:三菱自動車)
トライトン(画像:三菱自動車)

 日本のピックアップ市場は、アウトドア需要の拡大を背景に存在感を高めている。市場を実質的に支えているのは、トヨタのハイラックスと三菱自動車のトライトンの二車種だ。年間販売は数千台規模にとどまるが、このふたつの動向が市場全体を左右している。

 しかし、トヨタは2024年10月からハイラックスの生産を止めており、再開の見通しは立っていない。対照的に、競合不在の状況を追い風に、三菱トライトンの販売は堅調に伸びている。

 本稿では、ハイラックスの生産停止がもたらした市場の変化に注目し、トライトンが存在感を増している実情を詳しく見ていく。

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