駅前「シャッター商店街」が放置されている根本理由──解体も継承も進まない複雑な経済構造とは
駅前のにぎわいと裏腹に、地方商店街は空き店舗が目立つ。住居兼店舗の構造的制約や老朽化、所有者の合理的判断が流通を妨げ、再生を遠ざけている現実に迫る。
空間と人流の不整合

駅前には人がいる。通勤や通学、送迎、乗り換えなどで、人の流れは絶えない。しかし、そのすぐ近くにある商店街では、多くの店舗がシャッターを下ろしたままだ。
この風景は、もはや珍しいものではない。かつては「人通りがあれば商売になる」と信じられていた。だが、その前提はすでに崩れている。
人々の行動範囲は、車とスマートフォンによって広がった。買い物先は駅ナカや郊外の大型店舗、あるいはネットに移行している。
こうした「シャッター商店街」は、社会問題として長く取り上げられてきた。だが、今もなお放置されたままの商店街の方が多い。
なぜ、商店街は再生されず、閉じたままなのか。その背景と構造を、あらためて考えてみたい。