山陰新幹線、ついに現実路線へ? 中速鉄道の夜明け! 新大阪~舞鶴1時間短縮、在来線活用と新線建設のハイブリッド、この鉄道でなぜ地域は活性化するのか?
地方の活性化とコスト削減を狙う中速鉄道の導入が、いよいよ現実味を帯びてきた。航空機や自家用車からのモーダルシフトを促進し、180km/hで運行される新線は、都市圏の通勤圏拡大に寄与し、インバウンド需要にも対応。新幹線の代替として、地域経済の発展を加速する可能性を秘めている。
中速鉄道一辺倒ではない議論を

中速鉄道は新幹線と比べると速達性で劣るかもしれない。
しかし、大都市圏に近い区間では、通勤圏の拡大や空港アクセス向上など、新幹線では得られない効果が期待できる。北陸新幹線よりも沿線人口が多い四国新幹線には通常タイプの新幹線が適しているが、山陰新幹線沿線の都市規模なら中速鉄道がちょうどよいかもしれない。
整備区間沿線の都市規模に合わせて、フル規格新幹線と中速鉄道をうまく使い分けることができれば理想的だ。
山形県の羽越線には立派な複線トンネルが作られているが、複線化計画が頓挫し、未使用のまま放置されている場所がある。これはもったいない。中速鉄道化を検討して、ぜひ活用してほしい。