鉄道撮影で反戦を訴える! 「ウクライナ国旗」を再現できる車両5選

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車両の一部分を撮影するだけでウクライナ国旗を作れる鉄道を紹介。あなたはいくつ知ってる?

2.JR東海・西日本ドクターイエロー

JR東海923形(画像:岸田法眼)
JR東海923形(画像:岸田法眼)

 東海道・山陽新幹線用の新幹線電気軌道総合試験車で、「ドクターイエロー」の名前で親しまれている。東海道新幹線開業当初より黄色をベースに、東海道・山陽新幹線のラインカラーである青の帯を配している。

 ドクターイエローは営業列車の合間をぬって検査や測定が行われており、昼間でも目撃できることから、「幸せになる黄色い新幹線」とも呼ばれる。

 現行のドクターイエロー車両は700系をベースにした923形で、JR東海車は2000(平成12)年、JR西日本車は2005年に登場した。青帯は700系と同様、太いラインと細いラインの2種類を配している。

 この車両からウクライナ国旗を作る方法がふたつあり、ひとつ目は太いラインと黄色を組み合わせて撮影後、180度回転させる。ふたつ目は上に細いライン、下に黄色を組み合わせて撮影する。

 ちなみに、テレビ朝日で2022年1月20日に放送されたドラマ『科捜研の女 Season 21』第10話で、偶然ながら特別出演し、インターネット上で大きな話題となった。

3.JR東日本209系2000・2100番台

JR東日本209系2100番台(画像:岸田法眼)
JR東日本209系2100番台(画像:岸田法眼)

 209系は1992(平成4)年に「901系」という通勤形電車して登場。

・重量の軽減
・メンテナンスフリー
・新製価格のコスト削減

をコンセプトとした。

 京浜東北線に導入され、1993(平成5)年に209系として量産化された。量産後も乗降用ドアのドアエンジンを空気式から電気式に変更、通勤ラッシュ対策として座席を収納式にした6ドア車の投入などが行われ、京浜東北線を中心に一時代を築いた。

 2007年に京浜東北線用のE233系1000番台が登場すると、209系の多くは活躍の場を房総地区(千葉以東の総武本線、外房線、内房線、成田線、東金線)に移す。その際、機器類を更新することで車両故障の防止を図った。インテリアも先頭車は一部のロングシートをボックスシートに置き換えて、長距離移動やグループ客などに対応、一部の中間車は車いす対応の洋式トイレをそれぞれ設けた。

 改造後、209系2000・2100番台となり、カラーリングもスカイブルーから青と黄色の組み合わせに変更。千葉以東の総武本線、外房線、内房線、成田線、東金線に投入され、「房総の顔」として君臨した。

 車体の帯は上部が青と黄色、腰部が黄色と青の組み合わせである。前者は容易にウクライナ国旗ができあがるのに対し、後者は撮影後180度回転させるとよい。