北陸新幹線「延伸問題」 米原から先は、滋賀県「通勤新線構想」で解決できるのでは?

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滋賀県の「びわこ京阪奈新線」を北陸新幹線の一部として整備する提案。新大阪~米原間の所要時間は約1時間16分に短縮され、地域間の結びつきを強化する可能性がある。計画の詳細と経済効果、課題を検討する。

建設費膨張、反対意見続出

 実現すれば理想的な未来が待っているように見える試算結果を示したが、筆者を含め、多くの反対意見が出てくることが予想される。

 主な懸念点は、建設費と開業後の料金負担の増加だ。まず、建設費については、敦賀~米原間の1兆円で済む予定が、延長することでその3倍程度に膨らむ見込みだ。新大阪まで延伸するため、これは避けられない事実だ。

 また、距離も小浜京都ルートの140kmより1割長くなる。しかし、京都市内を通過せず、トンネル部分も大幅に削減できるため、建設キロ単価は低く抑えられるだろう。そのため、距離が長くなっても小浜京都ルートよりは安くなると考えられる。それでも、米原ルートの費用に2兆円程度の上乗せが必要で、合計で3兆円近い負担を受け入れなければならない。

 これが筆者が反対する理由のひとつだが、さらに反論として

「並行する新名神高速道路の建設時に行った地質調査や土砂搬出道路を活用すれば、コストや環境負荷の低減が可能」

という意見が出てくるだろう。前回の記事で四方府議から聞いた「既存の高速道路建設時に使った工事道路を活用する」という考え方だ。

 びわこ京阪奈ルートは京都市内を通らないため、京都から北陸への移動は米原駅での乗り換えが固定化され、京都~米原間の輸送は東海道新幹線に依存することになる。

 しかし、宇治市など京都の南側にある観光地へ行く場合、米原で東海道新幹線に乗り換えるよりも、北陸新幹線を乗り通して山城青谷で奈良線に乗り継ぐ方が便利な人も多いだろう。ただし、京都発着の北陸行きの全ての旅客を現在の「ひかり」や「こだま」に頼るのは無理があるのではないだろうか。

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