北陸新幹線「延伸問題」 米原から先は、滋賀県「通勤新線構想」で解決できるのでは?

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滋賀県の「びわこ京阪奈新線」を北陸新幹線の一部として整備する提案。新大阪~米原間の所要時間は約1時間16分に短縮され、地域間の結びつきを強化する可能性がある。計画の詳細と経済効果、課題を検討する。

延長ルートで運賃負担増加

 米原での乗り換えが固定化されることで、料金面でも不利になる。以前の米原ルートの料金試算記事では、JR西日本が東海道新幹線に第2種鉄道事業として乗り入れる前提だったため、小浜ルートよりも安い料金としていた。しかし、今回は乗り入れをしない前提の案となるため、料金は米原で打ち切られ、京都~米原間には別途、JR東海の特急料金990円(自由席料金)が必要となる。

 そのため、例えば京都~金沢間の特急料金は、通算で指定席3930円だったものが、最低でも京都~米原間自由席990円と米原~金沢間指定席3060円を合わせた4050円となり、120円の料金増加が生じる。120円の増加は旅客にとっては大きな負担ではないかもしれないが、JR西日本にとっては、京都~金沢間で3930円を取るはずが、米原~金沢間で3060円しか取れないとなれば、気分が良くないだろう。

 また、路線延長が小浜ルートより14km長くなることにより、新大阪からの利用でも運賃が330円または440円高くなるケースが出てくる。米原ルートの東海道新幹線乗り入れ案のように、湖西線経由で計算する経路特定制度による営業キロ短縮は使えない。特に、新大阪~加賀温泉間では運賃が440円ほど小浜ルートより高くなる。

 また、料金は100km単位で上がるため、小浜ルートではギリギリ1段階料金が上がらずに済む距離の駅では、びわこ京阪奈ルートだと800円前後高くなる。例えば、新大阪~福井間では、小浜ルートなら特急料金3170円で済むところ、びわこ京阪奈ルートでは料金が1段階上がり4060円となり、さらに運賃が330円上がるため、小浜ルートでは合計6580円で済むのが、びわこ京阪奈ルートでは合計7800円となり、1220円の差が生じる。JR西日本にとっては、この差は有利ではあるが。

 これらの試算結果を踏まえた上で、筆者としては「びわこ京阪奈ルート」はあまりおすすめできないというのが考えだ。

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