北陸新幹線「延伸問題」 米原から先は、滋賀県「通勤新線構想」で解決できるのでは?

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滋賀県の「びわこ京阪奈新線」を北陸新幹線の一部として整備する提案。新大阪~米原間の所要時間は約1時間16分に短縮され、地域間の結びつきを強化する可能性がある。計画の詳細と経済効果、課題を検討する。

新大阪~金沢間1時間14分の実現

北陸新幹線米原・びわこ京阪奈ルート時刻表(画像:北村幸太郎)
北陸新幹線米原・びわこ京阪奈ルート時刻表(画像:北村幸太郎)

 松井山手が先行開業し、数年後に新大阪駅まで全線が開通した場合、ようやく本格的な時間短縮効果が現れることになる。新大阪~敦賀間の建設距離は、小浜ルートが約140km(当初)であるのに対し、米原・びわこ京阪奈ルートは154kmと1割ほど長くなっているが、その分遠回りとなるにも関わらず、最速の列車の所要時間は意外にも小浜ルートより短くなる。

 まず、新大阪~金沢間では、小浜ルートより6分短い1時間14分を記録する。距離が長いにもかかわらず速いのは、京都駅を通らないため、途中の停車駅が減り、結果的に所要時間が短縮されたためだ。新大阪~福井間はノンストップで52分となる。このほか、新大阪から富山までは1時間35分、長野までは2時間21分、東京までは3時間45分程度で到達する見込みだ。東海道新幹線「こだま」の所要時間(3時間54分)より10分ほど早く、東海道新幹線が運休した際の代替手段として十分な速さを誇るだろう。

 次に、びわこ京阪奈線の区間では、松井山手での乗り換えが解消されることで、さらに所要時間が短縮される。例えば、貴生川から新大阪までは37分(39分短縮)、信楽から新大阪までは30分(1時間14分短縮)、米原から松井山手までは27分(2時間11分短縮)となり、非常に大きな時間短縮が実現する。この効果は、滋賀県を交渉のテーブルに引き込むための強力な要素となりそうだ。何より、新幹線という形であっても、米原ルートとの連携による「びわこ京阪奈線」の誘致は、この路線の実現にとって絶好のチャンスといえるだろう。

 奈良線沿線から山城青谷駅で乗り換えて利用する場合でも、時短効果は大きい。城陽から新大阪までは26分(京都から新快速利用より28分短縮)となり、現行の半分以下の時間で到達できるようになる。

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